21 U-名無しさん sage 05/02/10 21:26:42 ID:wwGGDk2w0
その翌日、俺は学校に行った。
ずっと遠征だったから、ずいぶん久しぶりだ。

学校に着くとみんながよってきた。
「すげえ活躍だったじゃん」
「これでぜってえ、次のU-18アジア予選も代表に呼ばれるよ」
軽く受け流すと、タカシの顔が見えた。サッカー部の仲間だ。
輪から抜け出して、タカシに声をかける。
「大活躍だったな」
サンキュ、と礼を言っておく。
しばらく留守中のチームの様子などを話していたが、
ふとタカシに昨日のことを話してみた。
タカシは呆れた顔で、
「お前、外人の男と女の見分けもつかねえのか?
 自分が周りになんて呼ばれてるのか知ってるのか?
 「超高校級のテクニシャン」だぞ。
 お前を手玉に取れる女なんているわけないじゃんか」
いや、でも、と俺は心の中でつぶやいた。
出るところは出ていたし、あれはどう見たって女だって。
22 U-名無しさん sage 05/02/12 23:25:26 ID:IBCpJudN0
そういえば、とタカシがつぶやいた。
「今日、うちの学校に転校生来るらしいぞ」
「へえー。男か、女か?かわいい子ならいいなあ」と
脳天気に言ったところで、ふと予感がする。
「まさか、外人の女だなんていわないよな?」
タカシは何もいわなかったが、
こっちを見返したその目が雄弁に返事を教えてくれていた。
「いまどき、そんな都合のいい展開、才能のない漫画家でもつかわねえぞ。
 そんなドラマみてえに話が進んだら世の中苦労いらねえよ」
でも、事実は小説よりも奇なり、という言葉も世の中にはあるのだった。
23 U-名無しさん sage 05/02/13 22:57:31 ID:Vn36ZPHI0
「今日からうちのクラスで勉強することになった・・」
担任の声を聞きながら俺は呆然としていた。
これじゃほんとにどっかの漫画だ。
担任と並んでたっているのは、まちがいなく、
昨日の二人組みの片割れだった。
担任に促されて自己紹介をはじめた。
といっても日本語がたどたどしいのでよく聞き取れない。
担任の説明もあって、名前をモニカということ。
父親がアメリカ人、母親が日本人のハーフであること。
ずっとアメリカにいたが、父親の転勤で日本へきたということがわかった。
最後ににっこり笑って
「シェ、シュミハfootballです。イッショにplayしましょう」
手に持った紙を見ながらいっている。
どうやらここだけ事前に紙に書いて準備してきたらしい。
俺が腕組みをしていると前に座っているタカシが振り向いた。
「もしかして、ほんとにあいつなのか?」俺はうなづいた。
24 U-名無しさん sage 05/02/14 22:20:46 ID:KuUXWxPl0
俺がじっとにらみつけていると、
視線を感じたのか彼女の目が俺と合った。
そして、「ハーーーイ!ボーーーーイ!」と大声で俺に手を振った。
クラスのみんなが何事かという顔で一斉に俺を見た。
これだから外人はいやなんだ。
俺はどうしようもなく、そのままぶすっとしていた。
「なんだ、お前ら知り合いなのか。
いろいろ困ったときはめんどうみるんだぞ」
担任が訳のわからないことをいって、転校生の紹介は終わった。
彼女の席は一番後ろになった。俺も一番後ろだ。
歩いてくるモニカを見てみると、結構かわいい。
胸もでかい。同級生でも十分でかいやつもいるけど、
なんつうんだろ、中に詰まってるものが根本的に違う感じだ。
胸もケツもやっぱり迫力がある。でも決してデブではない。
席に着くときモニカが俺のほうをちらっとみた。
俺が見ているのに気づくと、にこっと笑って指をクイクイと動かした。
またかかってらっしゃい、いつでも相手してあげるわよ、ということか。
くそったれ、むかつく女だ。


25   age 05/02/15 17:03:35 ID:9PKsbEqq0
オチはまだですか
26 U-名無しさん sage 05/02/15 17:28:43 ID:260lcR800
彼女が生霊だったに50コペイカ