AIで普通の動画を3D動画に変換する
第16話 神・楢崎
179 U-名無しさん sage 2005/03/22(火) 23:05:20 ID:OyJsv0D00
きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
181 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 02:51:05 ID:z2rxbfw60
日本代表が不安になってしまうのは私だけでしょうか
182 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 03:59:07 ID:0vHOuhB7O
サブ組決定力ないよなw
183 U-名無しさん 2005/03/23(水) 06:21:45 ID:hK0St0TPO
楢崎が凄いの!
184 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 10:07:12 ID:cg3CvTAP0
実際ありそうだから怖いなw
だがそれがいい
185 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 10:59:23 ID:XetJVwyLO
モニワタソ(*´д`*)
186 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 23:14:02 ID:MurqNzZH0
左サイドからほうりこまれたクロスボール。しかし精度がない。
一歩早く動き出した内藤が落ち着いてヘディングでクリア。
そのボールがエリアの外で待っていた俺の先に落ちてきた。
すかさずトラップ、そして前を見る。
開いている。目の前に誰もいない。
ハーフウェーラインでは、すかさずタカシが右サイドへ猛然とダッシュ。
モニカも誰かにマークされながら中央によってきている。
いちかばちかタカシの前のスペースに、
ロングボールを蹴りこめば、チャンスになるかもしれない。
それとも中央のモニカか。モニカに預けて起点になってもらい、
その間に俺たちが一気に押し上げる。
しかし、サイド際のスペースにほうりこんで、タカシがボールをとれるのか。
モニカに出したとして、一枚ついているマークをモニカは外せるのか。
残り時間を考えれば、DF陣の疲労を考えれば、ここはキープして時間を稼ぐべきか。
迷う。俺は判断に迷ったままドリブルでタッチライン際に進む。
遠くにタカシの怒っている表情。違う、ここは確実に行きたいんだ。
187 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 23:15:37 ID:MurqNzZH0
その瞬間、左後方から激しい息と殺気。
本能的に危険を察する。このままだと体ごと刈られる。
考える暇もなく飛ぶ。ジャンプした瞬間、
俺の足元を誰かの体が通っていくのが見える。
俺は無様に前のめりに芝生に突っ込む。倒れたまま首をひねって確認する。藤田だ。
ボールは藤田のスライディングでタッチを割ってスローインの判定。
藤田が芝生に横たわったままの俺の頭をぽんぽんと叩いていく。
その手が俺に言っている。よく交わしたな、なかなかやるな。
屈辱感で胸がいっぱいになる。
手を突いて起き上がる。その時、金切り声が聞こえる。モニカだ。
見るとこっちへ走ってきながら何かわめいている。
すっかり興奮しているので、英語になっている。
何を言ってるのかはわからないが、むちゃくちゃ怒っているのだけは誰が見てもわかる。
意味が通じないのを幸いに俺は無視してストッキングをあげる。
モニカが近くまできて何か言っている。まるで昔磐田にいたドゥンガだ。
ドゥンガに怒られた選手はこんな気分だったんだろう。
188 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 23:16:29 ID:MurqNzZH0
審判が、体は大丈夫か、と聞いてきたので、大丈夫です、と答える。
それでもモニカが何事かわめいている。かわいい顔が台無しだ。
そこにタカシが割って入ってモニカをなだめる。
無理やりモニカに回れ右をさせて、ピッチのほうへ送り出す。
モニカはまだなにかわめきながら渋々戻っていった。
代表の選手もそれを呆気にとられて見つめている。
「気にするな。まだチャンスはある」
てっきり怒られると思ってたが、タカシは淡々といった。
「すまなかった」思わず詫びの言葉が素直に口をついて出る。
モニカが怒るのも無理はない。絶好のカウンターのチャンスだった。
それを周りを信じきれずに判断に迷って、中途半端な形でつぶしてしまった。
自分自身への怒りが体の中から沸きあがってくる。
俺たちが今日ここでやりたいのは、勝つために時間を稼ぐサッカーじゃない。
モニカのプレーを、モニカのすばらしいセンスを、みんなに見せてやる。
そしてモニカと一緒のサッカーを最高の対戦相手と試合して楽しむ。
そのために、俺たちは今日の試合に向けて準備してきたはずだ。
189 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 23:49:22 ID:gPkuuJR50
藤田のくせに生意気だな
190 U-名無しさん sage 2005/03/23(水) 23:51:10 ID:zSTLv2s60
あのハゲ野郎
195 U-名無しさん sage 2005/03/24(木) 23:56:08 ID:ltrNDXHm0
「帰らねえのか」声に振り返るとタカシが立っていた。
部活の終わったグラウンド。
少しずつ陽は長くなっているけど、まだ夕闇の訪れがはやい。
俺はタカシにうなづき返すと、ボールを蹴る。
ゴール右上にイメージしたとおりの弾道でボールは吸い込まれる。
それを見たタカシがひゅーっと口笛を吹く。
「いまのは明日にとっておいてほしいもんだな。
本番は明日だぜ。あまり疲労は残すなよ。」
わかってるよ、と返事する。明日に備えて、今日の練習は早めに切り上げた。
モニカも他のみんなももう帰ったはずだ。
もう一度、ボールを蹴る。ゴールマウスに川口が見える。
もう一度。今度は左下。イメージの中の川口が俺の蹴ったボールに飛びつく。
おい、半分もらうぞ、とタカシがいって、
俺が練習用に転がしておいたボールを半分くらい蹴って動かす。
そのままタカシもシュート練習をはじめた。
シャープに振りぬかれた足がボールを叩くいい音がする。
しばらくの間、お互い黙々とシュートを打ち続ける。
静かなグラウンドに聞こえるのは、俺とタカシの呼吸する音。
ボールを蹴る音。そしてボールがネットを揺らす音。
遠く校舎のほうで、誰かのはしゃぐ声が聞こえる。
196 U-名無しさん sage 2005/03/24(木) 23:56:41 ID:ltrNDXHm0
やがて俺もタカシも転がっていたボールを全部打ち終わる。
俺たちはゴールの周りにちらばったボールをかごへ片付けていった。
「最近、俺さあ、サッカーがおもしろいんだ」
ボールをかごに放り投げながらタカシがひとりごとのようにいった。
「いや、別に今までがつまんなかったわけじゃねえんだ。
でも、モニカちゃんが来てから、ほんとにサッカーが楽しくてさあ。
ほら、ガキん頃って近所のやつらとサッカーやるじゃん。
誰が上手いとか下手とか関係なく、ただボール蹴ってるのが楽しいじゃん。
モニカちゃんとサッカーやってると、なんかあのときの感覚思い出すんだよ」
なんとなくタカシの言ってることは俺にもわかるような気がした。
ただ単純にうまくなりたかった。シュートを入れると嬉しかった。
いいプレイができると気持ちよかった。
なぜかモニカと一緒にプレイしていると、サッカーが楽しい。
ロナウジーニョのプレイにはサッカーの楽しさが詰まっている、というけれど、
俺たちにとってはモニカがちょうどそんな存在だった。
俺は、誰かにサッカーの楽しさを伝えられるような人間になれるだろうか。
201 U-名無しさん sage 2005/03/26(土) 23:11:19 ID:IFpPibE60
一方的。サンドバッグ。やりたい放題。
相変わらず代表のシュート練習が続いている。
俺たちは走らされ、倒され、弾き飛ばされ、ピッチに這いつくばっている。
しかし残り10分を切っているというのに点が入らない。
俺はふっとピッチの雰囲気が今までと微妙に変化しているのに気づいた。
どんなスポーツでも、こういう場のムードというのがある。
サッカーで言えば、誰も何も言わなくてもみんながノッてる時、
押し込まれているけどしっかり我慢している時とかいろいろある。
さっきまでピッチには、うちのチームの
いつまで持ちこたえられるだろうという先の見えない不安と、
代表の面々の、じっくり料理してやるぜと
いわんばかりの余裕がたちこめていた。
しかし、いまこの時、俺の肌が感じているピッチの気配は違う。
攻めても攻めても、打っても打っても、点が入らない。
そして残り時間も少なくなってきた。このままではやばい。
たとえ練習試合でも負けて許される相手ではない。
それに気づいてしまった代表のメンバーの雰囲気が変わってきた。焦りだ。
いくら修羅場をくぐり、ロスタイムで劇的な場面を演出してきた
日本代表でもこの時間で高校生相手に2点差をつけられて負けている、という
現実からとうとう逃れられなくなった。
その証拠に、向こうから発せられる声が微妙にとげとげしいものになっている。
無意識にそれを感じとったのか、うちの連中が出す声は逆に大きくなってきた。
流れが変わる。来る。もう一回チャンスが来る。